2023-12-05
住宅ローンを滞納している家を売る方法のひとつに、任意売却があります。
金融機関の承諾を得て任意売却を成功させられれば、よりローンを返済できる可能性が高まりますが、売却代金のなかから新居への引っ越し代はもらえるのかが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、競売と任意売却では引っ越し代はもらえるのかについて解説します。
\お気軽にご相談ください!/
住宅ローンの滞納が一定期間続き、金融機関からの督促にも応じなかった場合には強制的に競売にかけられ、その売却代金が返済に充てられます。
競売の場合、購入者のほとんどは転売を目的とした不動産会社です。
購入した不動産を転売して利益を上げるには、支出をなるべく減らさなければなりません。
そのため競売で家を売却された場合、その売却代金から引っ越し代を捻出してもらうことは困難です。
そもそも競売では、買主が引っ越し代を負担しなくても裁判所の命令によって家に住んでいる方を強制的に追い出せます。
そのため、買主が引っ越し代を売主に支払う必要性はないのです。
▼この記事も読まれています
不動産の売却時に必要な付帯設備表とは?知っておきたい記載事項や注意点
\お気軽にご相談ください!/
任意売却の場合であっても、必ずしも引っ越し代を出してもらえるとは限りません。
債権者が売主に引っ越し代を支払うのは善意であり、義務ではないためです。
ただし任意売却では競売よりも不動産が高く売れる可能性が高いので、債権者のなかには引っ越し代を売主に支払ってでも任意売却を成立させたいと考えるケースがあります。
また競売とは異なり、任意売却では居住者に自主的に家を出て行ってもらう必要があります。
しかし引っ越し代を捻出することが難しく、明け渡しができない方も少なくありません。
そこで債権者、もしくは買主が任意売却を成立させるため、売主に引っ越し代を支払うケースもあります。
もし引っ越し代を支払えない場合には、債権者にその旨を誠心誠意伝えましょう。
日頃から債権者との間に十分な信頼関係が構築できていれば、引っ越し代を支払ってもらえる可能性は高いといえます。
なお、売主に貯蓄がある、現金化できる資産がある、金銭面で頼れる親戚がいるようなケースでは、引っ越し代を出してもらえない可能性が高いので注意が必要です。
▼この記事も読まれています
不動産買取でよくあるトラブルとは?解決策や回避方法を解説!
住宅ローンを滞納して不動産が競売にかけられた場合には引っ越し代を支払ってもらえず、強制的に家から追い出されてしまいかねません。
しかし任意売却であれば債権者の善意で引っ越し代を支払ってもらえることがあるため、新居への引っ越し代の捻出が難しい場合には事前に相談しましょう。
藤沢市の不動産売却・相続・住み替えなど不動産のことなら藤沢不動産売却サイトにお任せください。
藤沢市及び隣接の市区町村、横浜市・茅ヶ崎市・鎌倉市・綾瀬市・大和市・寒川町・海老名市で不動産売却をご検討中の方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
不動産売却時とのトラブルを避けたい!トラブル事例と対策方法を解説
事故物件とはどのような不動産?売却の方法や注意点をご紹介
不動産の売却で贈与税が発生するケースとは?贈与税を軽減する方法もご紹介
親の不動産は本人が認知症だと売却できない?トラブルと成年後見制度も解説
この記事のハイライト ●住宅ローンの返済が難しい場合は、まず金融機関に相談してみる●競売では市場相場の4割から5割ほど安い売却価格になるのが一般的●任意売却とは、売却しても...
2022-12-06
不動産の売却にはいくつかの形態がありますが、競売もその1つです。 ローン返済が滞るとやむを得ず競売にかけられることも珍しくないため、あらかじめ競売について知っておくことも大切です。 そこ...
2023-05-23
離婚を機に所有する不動産の任意売却を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 この記事では、離婚する際の任意売却は、どのタイミングが良いかをお伝えします。 離別する際に手続きす...
2023-08-22
住宅ローンの支払いが難しくなり、任意売却を選択する方もいるでしょう。 この記事では任意売却した後に譲渡所得税などの税金が課税されるのかどうかご紹介します。 また、固定資産税などの税金を滞...
2023-08-29
目次 ▼ 気付かれずに不動産売却をするための媒介契約の結び方▼ 気付かれずに不動産売却をするための売却活動の進め方▼ 気付かれずに不動産売却をするための期間▼ まとめ ネガティブな理由によって売却を余儀なくされ、誰...
2024-10-01
不動産の売買においては、不動産売買契約書が必要になります。しかし、なぜ不動産売買契約書が必要になるのかは疑問に思うところではないでしょうか。そこで今回は、不動産売買契約書が必要な理由と、間違われやすい重要事項説明書と...
2024-07-02
ファミリータイプのマイホームを購入した場合、子どもの独立などで老後に家族構成が変わると、家が広すぎるせいで困ってしまいがちです。この場合は、より適した間取りへの住み替えをおすすめします。今回は住み替えをおすすめする理...
2024-05-14
海外への赴任や移住がきっかけで、日本国内に所有する不動産を売却しようと考える人も多いです。日本国内に居住していない人は「非居住者」として扱われますが、非居住者でも不動産売却はできるのでしょうか。今回は不動産売却の可否...
2024-05-07
売却したい建物の検査済証がない場合、不動産売却がスムーズに進みにくくなるのをご存じでしょうか。この検査済証は建築計画が法令に適合していることを示す公式な証明書類であり、書類には建物の構造や使用材料、工事の過程などが明...
2024-12-24
地震が多い国内では、住宅づくりで耐震性が重視されます。とくに、旧耐震基準の不動産は売りにくいといわれているため、売却時には工夫が必要です。そこで今回は、旧耐震基準とはどのようなものか、売却しにくいといわれる理由や効率...
2024-09-26
誰も住んでいない実家を相続したなどの理由で、空き家を所有している方は少なくないかと思います。そのような場合は、「空き家でも火災保険は入る必要があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、...
2024-07-16
売却したい不動産を査定してもらうと「不動産査定書」を作成してもらえます。日常生活で目にするものではないため、どのように見れば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、不動産売却において目にする不動...
2024-06-11
不動産を相続すると贈与税が発生することは、多くの方が知っていると思います。しかし、不動産を売却した場合でも贈与税が発生するケースがあることは、意外と知らない方が多いようです。そこで今回は、不動産の売却で贈与税が発生す...
2025-03-04
不動産を売却したいとき、ローン残債をすでに清算できているかどうかは大事なポイントです。しかし、不動産の売却にローン残債がどう関係するのか、返済途中だと何か問題が起きるのか、疑問に感じるところでしょう。そこで今回は、基...
2024-11-26
小規模宅地の特例とは、一定の条件を満たしている不動産の相続において、その相続税を大幅に削減できる制度です。しかし、特例は自動的に適用されるものではなく、状況ごとに必要な書類を集めたうえで手続きをおこなわなければいけません...
2024-04-30
不動産を売却すると一時的に大きな額の現金を手に入れることになりますが、その後に税金の支払いが発生する場合があります。どの程度の支払いが必要なのか、そもそも支払いが発生するのかどうか、わからないところも多いでしょう。そ...
2024-04-23
親の不動産を売却しようと考えているとき、持ち主である本人が認知症になっていないかは大事なポイントです。不動産の売却には持ち主の意思が関わり、本人の健康状態は手続きの流れに影響しやすいため、注意が必要です。さらに今回は...
2025-02-04
親から、子どもへ財産を引き継ぐ方法としてまずイメージするのは、「相続」である方が多いでしょう。しかし、財産を相続する際には相続税がかかることから、「贈与」の際にかかる贈与税とどちらが良いのか悩んでいる方もいらっしゃる...
2024-07-16
不動産を相続する予定がある場合、相続について調べるなかで、さまざまな手続きがあってややこしいと感じる方も少なくないかと思います。また、数多くある手続きにはそれぞれ期限があるため、なかなか把握しづらいという方もいらっし...
2024-07-09
不動産相続をする予定がある場合、相続について調べるなかで「配偶者居住権」という言葉を目にする方も少なくないかと思います。しかし、「配偶者居住権って何?条件はあるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。...
2024-06-25