不動産売却を知られたくない!気付かれずに売却を進める方法をご紹介

2024-10-01

不動産売却を知られたくない!気付かれずに売却を進める方法をご紹介

ネガティブな理由によって売却を余儀なくされ、誰にも知られたくないとお悩みの方は珍しくありません。
古い実家や空き家を売却するケースでは、売却が近隣住民の噂の的になってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、近隣住民や知り合いに気付かれずに不動産売却をするポイントをご紹介します。

気付かれずに不動産売却をするための媒介契約の結び方

気付かれずに不動産売却をするための媒介契約の結び方

不動産の売却方法はいくつかありますが、一般的な方法は不動産会社に売却活動を依頼する「仲介」です。
仲介では、まず売主と不動産会社とで「媒介契約」を締結します。
その後、不動産会社が売却活動をおこなって買主を探し、引き渡しまでサポートする流れです。
売主と不動産会社が結ぶ媒介契約には、3つの種類があります。
一般媒介契約
一般媒介契約は、3種類のうちでもっとも自由度の高い契約です。
複数の不動産会社と締結できるため、多くの会社に売却活動を依頼できます。
不動産会社には、物件情報を専用システム(レインズ)に登録したり、売主に対して売却活動の進捗報告をしたりする義務がありません。
専任媒介契約
専任媒介契約は、1社とのみ締結できる契約です。
複数の不動産会社に売却活動を依頼することはできませんが、売主が自分で見つけた買主と直接契約することはできます。
不動産会社には物件情報を専用システム(レインズ)に登録したり、売主に対して売却活動の進捗報告をしたりする義務があり、物件情報の登録は7営業日以内に、進捗報告は2週間に1回以上の頻度でおこなわなくてはなりません。
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約は、3種類の媒介契約のなかで、もっとも厳しいルールが設けられている契約です。
売主は1社としか締結することができず、自分で見つけた買主とも直接契約はできません。
不動産会社には、5営業日以内に物件情報を専用システム(レインズ)に登録したり、1週間に1回以上売主に対して売却活動の進捗報告をしたりする義務があります。

気付かれずに不動産売却を進めるためにおすすめの媒介契約は?

レインズに物件情報が登録されると、その不動産会社だけでなく、全国各地の不動産会社が物件情報を閲覧できるようになります。
そのため、知人・友人や近隣住民に不動産を探している方がいる場合、ご自身の不動産が紹介されてしまうおそれがあるのです。
一般媒介契約はほかの媒介契約とは違い、レインズへの登録義務がありません。
情報が拡散されにくいため、誰にも気付かれずに不動産売却を進めたい方にはおすすめの媒介契約だといえるでしょう。
しかし、売却活動の進捗報告がされないため、売却活動がどの程度進んでいるのかわかりづらい点がデメリットです。
専任媒介契約・専属専任媒介契約では、レインズへの登録が義務付けられているものの、レインズに登録された情報は広告転載不可にすることもできます。
一般媒介契約に比べると情報が広まるリスクはありますが、進捗報告も必要だという方には、専任媒介契約や専属専任媒介契約がおすすめです。
いずれの媒介契約を選ぶにしても、売却活動に細心の注意を払えるよう、秘密裏に売却を進めたい旨を不動産会社の担当者に伝えてください。

気付かれずに不動産売却をするための売却活動の進め方

気付かれずに不動産売却をするための売却活動の進め方

不動産会社と媒介契約を結ぶと、基本的には不動産会社が売却活動をおこないます。
売却活動は、チラシをポスティングする、不動産会社の壁面に物件情報を掲示する、ポータルサイトに物件情報を掲載するなどの方法が一般的です。
しかし、いずれの方法も、近隣住民の目に触れる可能性があります。
そこで試したいのが、次の2つの方法です。

売却活動①不動産会社の顧客リストから買主を探す

多くの不動産会社では、不動産を買いたい方のリストを作成しています。
そのリストから、条件に合致していてご自身の知り合いではない方を選んで売却を打診すると、近隣住民には知られずに売却活動を進めることができるでしょう。
デメリットは、一般的な不動産売却に比べると買主候補の数が少ないことと、一見関係がないように見えても近隣住民の知り合いである可能性がゼロではないことです。
少ない買主候補から条件に合う方を探すため、条件が良いとはいえない空き家などを売却するケースでは、売却活動が長引くおそれがあります。

売却活動②買取を利用する

買取とは、不動産会社が買主になる売却方法のことです。
不動産会社に直接売却するため、一般の買主を探す必要がありません。
不動産会社以外に売却の事実を知られることなく、スピーディーに不動産を現金化できます。
一般的な不動産売却の平均期間は、3か月から6か月です。
一方、買取は最短数日で売却が完了します。
売却期間が短い分だけ、売却が気付かれるリスクが減少するでしょう。
買取のデメリットは、一般的な不動産売却に比べて売却価格が安くなることです。
不動産会社は、買い取った不動産にリノベーションなどを施したのちに再販するため、修繕費用などが引かれ、相場の7割程度の価格での売却となります。
高値で売却することよりも、気付かれずに売却することを重視する方には、おすすめの方法です。

気付かれずに不動産売却をするための期間

気付かれずに不動産売却をするための期間

先ほどご紹介したとおり、一般的な不動産売却には3か月から6か月かかります。
これは、不動産売却を決意してから査定、媒介契約と手続きを進め、買主に引き渡すまでに必要な期間です。
不動産売却の流れは、次のように進みます。

●不動産会社に査定を依頼する
●不動産会社と媒介契約を締結する
●不動産会社が売却活動をおこなう
●買主と売買契約を締結する
●精算と引き渡しをおこなう


このうち、長くなりやすいのが売却活動です。
駅の近くにある、築年数が新しいなど条件の良い不動産は買主が見つかりやすいのに対し、不便な場所にある、古びているなどの条件をもつ不動産は平均的な期間よりも長引く可能性があります。
気付かれずに不動産売却を進める場合は、どうしても売却活動が制限されてしまいます。
一般的な不動産売却に比べると、買主候補の数も限定されてしまうでしょう。
条件が良い不動産であったとしても、誰にも気付かれずに売却を進めようとすると、平均より長い期間が必要となるかもしれません。
条件が良いとはいいがたい不動産を、誰にも気付かれずに売却しようとすると、さらに長い期間が必要になります。
情報の拡散を防ぐためにも、スピーディーに売却したいところですが、気付かれずに売却活動を進める場合は、長引くものだと考えて計画を立てることが大切です。
あまりにも急いで売却しようとすると、足元を見られてしまう可能性もあります。
気付かれずに不動産売却を進めたい場合のポイントは、次の3点です。

●不動産会社の担当者に「知人や近隣住民に気付かれずに売却したい」と伝える
●売却期間が長引くことを念頭において売却計画を立てる
●買取も検討する


また、どのくらい売却の事実を知られたくないかは人それぞれ異なることでしょう。
なかには、気づかれるリスクよりも期間が長くなることの方が困るといった場合もあるかと思います。
そのため、不動産売却で重視したいことは何かなどを考えながら、上記の3点を押さえて売却活動を進めることをおすすめします。

まとめ

気付かれずに不動産売却を進めたい場合は、媒介契約の種類や売却活動の方法を上手に選択することが大切です。
気付かれずに売却しようとすると、どうしても売却活動に制限がかかってしまうため、売却期間が長引いてしまいます。
まずは、担当者に不動産売却を秘密裏におこないたいことを伝え、ご自身の希望に合った売却方法を模索しましょう。


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